冨田正宏先生
在籍期間:1987~1997年
担当科目:政経、倫理、現社
担当部活:国際交流、テニス、陸上

団体旅行と個人旅行

津高同窓会140周年、おめでとうございます。その14分の1の10年間、津高で10代の皆さんと時空を共有した、70代元教師の近況報告です。
定年退職後ぼくは、年平均2回、多いときは5回、海外旅行を楽しんできました。昨年はコロナ禍だったため、一昨年十二月のマルタ旅行が最後となりました。それ以来、海外旅行はおろか、三重県から一歩も出ず、妻と自粛生活の毎日です。
一昨年まで海外旅行に行く際、世界遺産を訪ねたい場合などは、団体旅行に参加。2018年のトルコ旅行では、カッパドキアなどの世界遺産を効率よく巡ることができました。旅行代金は安かったのに、ホテルはすべてデラックスクラスでした。それには理由があっのです。実はトルコでは、2015年のテロ以降、外国からの観光客、特に日本人観光客が激減し、2017年には100分の1になってしまったため、トルコ政府が観光事業に補助金を出していたのです。
エジプト旅行では、素敵なツアーコンダクターのお陰で、充実した日々を過ごすことができました(写真参照)。ナイル川上流のルクソール西岸には王家の墓が集中していて、古代エジプト人のユニークな死生観を実感しました。
一人で気ままな旅をしたい場合や、友人との旅の場合は、やはり個人旅行が一番です。全く自由な旅ができるのが、団体旅行にはない魅力です。紅葉の美しい9月にフィンランドのロヴァニミエへ一人でオーロラを見に行った時は、幸い現地で知り合ったカメラマンの案内で、天空の壮大なショーを見ることができました。旅の醍醐味は出会いかもしれません。
また、友人と大まかな計画だけ立てて行った。イタリアのウンブリア州では、列車を適当な駅で降りたり、当日予定宿泊地を変更したりと、効率は悪いけれど自由で楽しい旅でした。
現在も、公民館講座などで、太極拳・ヨガ・陶芸・英会話・映画の英語・俳句などを続けています。最近嬉しかったのは、退職後に始めた俳句が朝日新聞の「朝日俳壇」に、今年5月と8月に2句入選したことです(いずれも長谷川櫂選)。
「潮焼けの顔ほころばせ海苔あぶる」(初入選)
「炎天やああ懐かしき彼の五輪」(一席入選)

皆さん、お互い健康には十分気をつけて、この苦難の時を乗り切りましょう。