中川弘文先生
在籍期間:2016~2019年
担当科目:校長

中川先生からのメッセージ

津高140周年を心よりお祝い申し上げます。在職中は本部並びに各地の津高同窓会のみなさまには、学校の諸活動に対する多大なるご理解、ご支援を賜り、改めて感謝申し上げます。定年退職して3年目の夏を迎えています。在職時の思い出と近況を簡単に報告させていただきます。
在職の3年間は、高校教育や高大接続の変わり目の時期でした。津高もSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)の3期目の指定に向けて学校内外で議論を重ねる毎日でした。国の研究指定は認められ、生徒の自律的な学びを「探究」というキーワードで整理することでその活動をさらに拡げ深める取り組みはなんとか滑り出すことができました。ここでも同窓会のネットワークの支援のもとで、生徒たちは様々な場所で探究活動を行い、貴重な体験を積むことができました。また、2018年末には12人の生徒が台湾の中山高級中學、義守大學で現地の学生たちと研究・交流を行い、自分も引率者の一人として参加しました(写真)。パンデミックによる活動の制限があるなかで現在も頑張っている津高生の生徒、職員のみなさんの奮闘に敬意を表するとともに心から応援をいたします。
退職後はじっくり時間をかけて学びたいことを学んでいます。退職1年目は生徒の探求心に刺激を受けて、母校の大学の科目履修生となって、週に一コマだけ、英米文学講読の講義に参加しました。現役の学部生と英米の戯曲や小説を読み、議論することは新鮮な体験で、興味がさらに拡がり、改めて「読む」ことを深めていこうと思っています。また、この3年間は、高校の非常勤講師として生徒と一緒に英語を学んでいます。
またこの3年間は高校の非常勤講師として生徒といっしょに英語を学んでいます。学ぶ意味を自分なりに見つけて、自分の思いや考えを表現し、相手を理解する。そのための基礎づくりを自ら範を示しながら地道に活動をしています。
学びたいことはまだまだたくさんあって、チャレンジングな夢もあり、人生は続いていきます。いつかこれらも報告できればと思います。
最後になりましたが、津高同窓会の益々のご発展と会員のみなさまのご健勝をお祈りいたします。