小野芳孝先生
在籍期間:2013~2016年
担当科目:校長

1 先生にとって津高とは

明治十三年に津藩校有造館跡に津中学校が開校され、昭和三十年に三重県立津高等学校に改称され、現在に至っている津高は、まさに前述の通り、歴史と伝統のある学校という印象が強く私の心の中にはあります。その重みは、学校そのものの歴史の長さだけではなく、卒業生の方々の社会での活躍やその伝統校で学んでいる生徒の気質からもうかがい知ることができました。そういった意味からも、津高は教職に身を置く私にとって、人生の集大成の機会となったといえる学校でした。

2 津高での思い出

津高にわずか3年の在職期間でしたが、思い出はたくさんあります。
私は在職中、授業や部活動など生徒の日常を見学する機会をできるだけ多く作るように心がけていきました。そうした機会から、津高生の学習、部活動、学校行事などを通して校訓である「自主自律」、自由な校風を体現している姿が(具体的なことは記述しませんが)強く思い出として残っています。またその生徒たちの目標達成のために指導・支援している教職員の熱意・情熱を肌身で感じたことも強く心に残っています。
一方、同窓会についてもたくさんの思い出を頂く機会がありました。中でも本部・東京・大阪・名古屋で毎年開催される同窓会総会に出席させていただき、そこでの卒業生の方々の津高への母校愛の強さには、内心驚きと感動さえ覚えたことが、今でも強く心に残っています。また、津高校130周年・同窓会設立50周年を記念して始まり、毎年実施されている卒業生の方による講演会は、講演内容だけではなく、講師を務めていただいた方々の活躍の場が本当に各種方面に及んでいることも驚きと感銘として残っています。