牛尾俊治先生[1981(昭56)年津高卒]
在籍期間:1998~2013年
担当科目:理科(物理)
担当部活:サッカー部、剣道部

「母校の教壇は冥利に尽きる15年間」

思いがけず原稿の依頼をいただき驚いております。懐かしい皆さんと交流を持つ機会を作っていただきありがとうございます。私は平成10年より15年間、理科の教員として教壇に立たせていただきました。現在は桑名高校に勤務しており、来年で退職を迎える予定です。津高校は私にとっても母校であり、着任のときの高揚感と不安感は25年経った今でも鮮明に覚えています。皆さんや同僚の先生方のおかげで、母校での15年間は思い出に残る教師生活になりました。
15年間のほとんどはクラス担任や学年主任として皆さんに関わりましたが、個性豊かな皆さんと過ごした毎日はとても楽しかったです。文化祭や体育祭も全力投球でしたが、レク大の盛り上がりは最高でした。担任が牛尾なので、クラスTシャツに「スヌーピー」ならむ「スモーピー」をデザインし、プリントしてくれたクラスもありました。
また、部活動はサッカー部と剣道部にお世話になりました。サッカー部は高体連の県大会や県リーグ戦の上位に駒を進めることも多く、夏は静岡の御殿場合宿、冬は奈良の万葉フェスティバルなど、様々な場面が思い出されます。剣道部は一年間だけでしたが、部員数が少なく、苦しい時期でした。団体戦に3人でチャレンジしている皆さんは格好良かったです。
さて、私が立ち上げから関わった事業にSSHがあります。賛否両論ある中でのスタートでしたが、皆さんの取り組みの熱量が事業を押し進めてくれました。皆さんの研究活動に同行して、私も多くの刺激を受けることができました。特に、3年目に実施したカナダ研修には思い入れがあります。新型インフルエンザ流行の影響で実施が危ぶまれましたが、10名の精鋭とともにカナディアンロッキーに向かいました。恐竜の眠る赤い大地、真っ青な空と氷河、大自然の中で輝く皆さんの笑顔を私は忘れません。 現在、津高のSSHは3期目を迎えられ、卒業生たちが中心になって進めてみえます。こんなに嬉しいことはありません。
当時、放課後の物理室は、質問や進路相談のために訪ねてくれる皆さんの姿がありました。そんな皆さんに真摯に向き合うことで、教師として成長させてもらった気がします。皆さん、ありがとうございました。