富田さんの思い出の「風景」
■貼り出された成績表
1学年500名の10クラスが、毎年数学や英語等の成績でクラス替えをしていた厳しい時代でした。テスト毎の成績表が本館と教室棟を結ぶ渡り廊下の壁に張り出されており、それに不安そうに群がる風景は今でもよく覚えています。

(「津高創立100年記念誌」より)
Aさん

テストの成績は、僕らの頃も細々とだけど掲示はされてたよね。上位者だけだったけど。

Bさん

そうそう、今の校舎の進路指導の部屋のあたりだったような、あまり近寄らなかったけど(笑)。

Aさん

うん、近寄れなかった(笑)。

Bさん

近寄る必要も無かった(笑)。

Aさん

昭和30年代の先輩に伺うと、当時は徹底した能力主義だった、て聞くよね。

Bさん

富田さんが言われてるように、シビアに成績別にクラス分けされて授業されてたみたい。そらテストの成績も気になるよね。

Aさん

僕らの頃にはそういうシビアな区別は無かったね、理系、文系のクラス分けはあったけど。

Bさん

富田さんの場合は、津高が火災で焼失する前の世代だから、戦後建てられた旧の校舎・・・・そしてその渡り廊下だから・・・・このあたりかな?

(「津高創立100年記念誌」より)
Aさん

今はどうなんだろう?、今でも成績とか公表しているのかな?

Bさん

藤田裕之先生(昭和58年卒/同窓会ご担当)に尋ねてみましょう。

F先生

テストの成績の公表ですか?、はい、今でも進路指導室あたりにやってますよ。各教科の上位者だけですが。

Aさん

「紙」ですか?、今どきのデジタルではなくて。

F先生

「紙」です。かつ、「写真撮影厳禁」というルールにしてますね。

(現在の進路指導室 2階の渡り廊下)
Aさん

今、定期考査とかの試験はどんな頻度でやられているのですか?

F先生

定期考査は「前期中間考査」「前期期末考査」「後期中間考査」そして「学年末考査」の4回ですね。それとは別に「校内模試」が2回、そして「校外模試」が年に5回程度になります。

Aさん

富田さんの頃には、成績はクラス替えにもシビアに直結してた様子なんですが、今ではどうなんでしょう?

F先生

2年生からは、生徒たちの志望によって「理系」と「文系」の二つにクラス分けされます。それ以外、たとえばテストの成績順にクラス分けするわけではないですよ。

Bさん

ところで、「理系離れ」とかってよく聞きますけど、津高の場合はどうなんでしょうか?

F先生

現在は、2年生、3年生共に文系クラス3クラス、理系クラスは5クラスです。

Aさん

へぇ、ちょっと意外です。理系志望の生徒の方が多いんですね。頼もしい。

Bさん

数Ⅲとかてムリぃ~!!

Aさん

出た、「個人の感想です」(笑)

F先生

津高は「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」に指定されていることともつながっているのかと思います。

Bさん

なるほど、素晴らしい!

Aさん&Bさん

藤田先生、ありがとうございました。

~~旅は続く~~ その5