篠原さんの思い出 「ボート部編」
そして、もうひとつは、ボート部ですね。毎日、通った艇庫での部活もそうですが、夏休みは、美杉に帰省していたので、美杉から艇庫まで通いました。ある日、部室にいってみると、だれもきていなくて、仕方がないので、一人乗りのシングルスカルとういボートに乗って、練習(遊び)をしていたのですが、乗り慣れなくバランスが難しいシングルスカルで、一人孤独に「沈」してしまい、汚れた岩田川につかってしまいました。その後、水で体は洗ったものの、汚れた体でまた、美杉まで帰ったせいで、その間に、菌が繁殖したのか、「いんきんたむし」という、なんとも、卑猥で笑いをさそう病気になってしまいました。当時はすごくかゆくて辛かったのと、親父に「たむしちんき」塗っておけ、と言われ塗ったのですが、それはそれで、陰部には塗ってはいけないものだったらしく、焼かれるように陰部がいたくなり、ただれ、えらことになりました。その後、病院にいったら、絶対に塗ってはいけなかったらしく。。。当時、青春真っ盛りの中、お医者さんに「薬すりこんだってくれ」と言われた看護婦さんに薬を塗られた時の恥ずかしい気持ちは、忘れられません。
しょうもないエピソードですみません。そんな刺激的で楽しい津高校ライフでした。“
いやぁ、ワクワクやなくて、こっちはヒリヒリ痛~い青春やねぇ。想像しただけでも・・・・・
やっぱ、思い出は看護婦さんなんやね(笑)。
いや、高校生にはね、まだ恥をさらし慣れてないというのか(笑)。
篠原さんのお父さん、いきなりはダメよねぇ・・・・知らんけど~(笑)。
ヒリヒリとした篠原さんの下半身の思い出に寄り添って、ボート部の取材へと行きましょか。
~~旅は続く~~
はい、岩田川の河口にある津高ボート部の艇庫に“とうちゃこ”
なんでやねん、火野正平さんかいな?(笑)
僕らの頃(昭和50年卒)、艇庫は岩田川に架かる近鉄電車の鉄橋近く、確か中部電力さんのアパートの一角だったような記憶があるけどな。
その後ぐらいかな、岩田川の河口の方に移転したのは。篠原さんももちろんこちら。
艇庫自体は「近鉄道路」からよく見てたし、岩田川でボートを練習している姿も日頃から目にしてますけど、てっきり色んな学校が共同で使ってるんだろうなと思い込んでました。
この艇庫は津高ボート部単独で利用しています。なので、岩田川でボート漕いでいるのはうちの生徒たちだけですね。
艇庫は思ってた以上に広いし、ボートの数も多いし、トレーニングマシンも充実してたりして、ちょっとビックリです。
いやぁ、予算は厳しいのでね、やりくりが結構大変なんですよ。
何より、こんなに大勢いるんですね、ボート部員て。私らの時て、こんなに多かったかなぁ?
私が着任した十数年前には僅か5人とかの時もありまして、まさに廃部の危機でした。
それが今こんなにも・・・・先生のご努力や、それに応えてきた生徒さんたちの頑張りの積み重ねですね。
今、何人ぐらい在籍しているんですか?
男性18名、女性が22名、総勢40名です。半数以上が女性ですね。
女性てこんなに多かったかなぁ、昔。マネージャーとしてはいたように思うけどなぁ。でも、女性が多いというのはいいですよね。もれなく男性部員も付いてくるし。
何、言ってるんだか・・・・加藤さん、練習はどんな頻度でやってるの?
はい、週6日、来れる人は来る。でも、週に1日だけは必ず休養をとる。そんな感じでやってます。
漕艇は満潮干潮の時間帯にもよるんでね。
なるほど、河口ですもんね、池や湖とはその辺は違いますよね。夜は漕げませんしねえ。
日没後しばらくならやることもありますね。漕いでいるとブレード(水かき)にウミホタルが乗って青く光ったりすることもたまにありますよ。
へぇ~、それは幻想的!!
学校から離れてるけど、ここまではどんな風に?練習がわりにジョギングとか?
みんな自転車ですね。移動用にクラブで何台か保有してます。
篠原さんは、クラブの後とかにお好み焼き屋さんとかで空腹を解消してたそうなんだけど、みんなはどうなんやろ、帰りに寄り道するようなところてある?
そうですねぇ、やっぱり艇庫の近く(ヨットハーバー近く)の「あじへい」とか「513(パン屋)」とかですかね、あとコンビニですか。もし私が30年後に同じように質問されたとしたら、答えるのは「あじへい」ですかねぇ(笑)。
ところで、篠原さんの「ヒリヒリ痛い思い出」の方なんだけど、経験はもちろん、天候によっても「沈(ちん)」(=沈没のこと)することはあるよね?
しますね、特に「シングルスカル」では。
今、岩田川で「沈」したら、どんな感じなんやろ?、臭いが抜けないとか?
いやぁ、水洗いはしますけど、それで問題ないと思いますよ。
「沈」だけに「いんきんたむし」とかには?
ちょっとぉ、ストレートすぎ!(笑)
いや、大丈夫だと思いますよ、そんなことにはならないと思います(笑)。
だよねぇ。確かに岩田川も昔のことを思えば、随分とキレイにはなってるよね。
四万十川とまでは行かんにしても(笑)、河口付近はそれなりに透明度もあったりね。
岩田川の水質について三重県に尋ねてみたんだよね。
へぇ、グッドジョブね。
担当の大気水環境課に水質測定データを問い合わせたところ、1990年代の後半あたりから10年ほどで岩田川の水質は劇的に改善されているんだよね。次のデータを見てみて。
篠原さんが東京に行かれた直後から浄化されてるように見えるのは私だけ?
それって、「印象操作」てやつかも(笑)、担当の方にどうしてでしょうと尋ねると、“平成2年に水質汚濁防止法に一部が改正され、従来の事業場等に加え、生活排水の対策の推進が加えられました。これが原因かどうかは未検証ですが、関連があるかもしれませんね。”、とのことだったよ。
そうかぁ、篠原さんも10年後の「沈」だったらねぇ・・・・
そこまで「ヒリヒリ」はしてないよね(笑)
ところで、篠原さん作詞の「海の声」とかって、ボート部で眺めた景色とつながってるのかなぁ?
今日は天気が良いせいもあるけど、超気持ちいい。僕もさっきからそんなこと思ってたところ。
つながってる気はしますね。こちらへどうぞ・・・・・(と、水面から少し高台にある艇庫の入口まで案内頂く)。振り返ってみて下さい、いい見晴らしでしょ。
ワァ~!!、水辺より格段に景色が広がりますねぇ、いい眺め!・・・・、あっちは贄崎やし、伊勢湾の向こうには校歌にある「かのしまやま」も見えるやん!
なるほど、ここに佇めば、海や、川や、空の声が聴こえてきますね。いやぁ、ホント、今この瞬間、篠原さんの「こころの風景」に「とうちゃこ」て感じがしたよ。ちょっと感激した。
河口に向けて漕ぐボートは長谷山や経ヶ峰も眺めながら漕いでます。だから山の声もね。
ボート部の旧友 「ロボ」こと佐々木超さんからも篠原さんへのメッセージを頂きました
篠原くんはボート部でも励ますことしか言わない、ポジティブなキャプテンでしたね。広告の世界で大成功したのも彼個人の才能だけじゃなく、チームをその気にさせる彼のキャラクターも大きいんだろうなと思いますね。全てを丸く治めてしまう、あのニコって微笑む笑顔も反則級だし。
20数年前、ピカピカの若手広告マンだった彼に某府中で凄い偶然出会った事がありました。まるで「西原理恵子のまあじゃんほうろうき」にでも出てくるようなド派手なスーツ姿にド肝抜かれたものです。どこに向かっているのか?と心配になるほどでした。あれから更生(笑)して立派になられた事、本当に感慨深いです。
さすがは一緒に船を漕いだ仲間同士、心温まるいじり方(笑)
篠原さん、キャプテンだったんやね。
あの笑顔でメンバーをいじりながらそれでいて励ます、それが「シノイズム」てわけかぁ。
B:「トヨタイムズ」みたい。「三太郎」の制作現場でも「シノイズム」かな?
おぉ、するってぇと何かい、「かぐちゃん」にも篠原さんはあの笑顔を振りまいて、軽くいじりつつ、丸くおさめてるってわけかい?
どうでもいいけど、なんで急に夢見心地の江戸っ子なん?
「かぐちゃん」に会・い・た・い!
バ~カ、あなたの笑顔ではムリよ(笑)
ところで、加藤キャプテン、三重県内でボート部のある高校て、どこになりますか?
うちと、宮川、相可、昴学園、それに女子だけですが津商ですか。
最近の戦績はどんな感じですか?
女子はシングルスカルとクォドルプル(4)が、男子もシングルスカルがインターハイに出場します!
凄いやん!!
それで気合入って練習してるんやね、最後の追い込み調整。
今年は福井で開催されるんですが、やはりコロナ禍でね、応援も行けないんですよ。
へぇ、それは寂しいですね。
それに、部員に一人でも感染者が出てしまったら参加辞退になってしまうルールなんで、神経使うんです。
(思わずマスクのヒモを締め直す、汗)
ライブ配信もされるんですね、リモートで応援します。頑張って下さいね!
ありがとうございます!
ここで津高ボート部2021年インターハイ情報です!
津高ボート部からは、女子シングルスカル、女子クォドルプル(4)、男子シングルスカルがインターハイに出場。女子シングルスカルの小西由華さんは予選、準々決勝を見事勝ち上がり、準決勝進出の大健闘をされました!
篠原先輩へ
是非またいつか艇庫にも遊びに来て下さい!いかなる事態にも部員一同全力でサポートします!
篠原さ~ん、「津高こころ旅」、如何でしたかぁ?津の町の再発見や見過ごしていた津の美しい風景など、かえって添乗員の方が楽しませて頂きました(笑)。津に帰省されるような折には、是非ともボートもお楽しみくださいね。篠原さんが津を離れてから岩田川も見違えるように綺麗になっていますので、心置きなく「沈」して頂けますよ!篠原さんの「とうちゃこ」をお待ちしていま~す!