篠原さんの思い出 「下宿暮らし編」

 その次に印象に残っているのは、下宿という独特の生活ですね。美杉出身の高校生だけでなく、美杉出身ではない三重大学の人や看護短大の方も何人かいらっしゃったので、いろいろな意味で刺激的でした。ほぼすべての週刊漫画は、読み終わるとぜんぶもらって読んでいたので、漫画やCDには困らなかったのを記憶しています。
そして、夜中に三重大の人に誘われてビリヤード場につれていってもらったのも、美杉という田舎から出てきた僕にとっては、とても刺激的で楽しかったです。とにかく、下宿という独特の、雑多な感じが、僕の高校生活を特別なものにしてくれたように思います。

Aさん

下宿している生徒、いたなぁ。僕の友達では尾鷲からとかね。そうだよねぇ、美杉はちょっと今でも難しいんじゃないのかなぁ。

Bさん

「下宿」というスタイル自体、今でもあるのかな?文化遺産のような気もするよね。

Aさん

僕自身は独身寮とかの経験はあるけど、色んな人が入り混じっての共同生活は経験ないんだよね。でも、それはそれでいい面もあるような気はするね。今でもシェアハウスとかソーシャルアパートメントとかの効用、良し悪しの話題はよく聞く。

Bさん

CPの良さだけじゃなくてね。

Aさん

そうそう。ましてや篠原さんは美杉出身のウブな高校生でしょう。それで大学生、それに看護短大のおねえさんとの共同生活だもんなぁ・・・・いや、うらやましい・・・・(ニヤニヤ)。

Bさん

何、さっきからデレデレしとんの(怒)

Aさん

いや、だけど、ワクワクの青春グラフィティ。そんなこんなの初々しい記憶は、今の篠原さんの感性や仕事にもきっとつながってるよね。

Bさん

まぁね。

Aさん

さて、篠原さんともワイワイした仲間で、昨年まで津高にみえた八太正之介先生よりメッセージを頂きました!

“ハッチ  &  篠りん”

 篠原くん(以下、篠りん)とはよく話しました。たくさんの友人と一緒に、学校内はもちろん、お好み焼きの「みゆき」とか、カラオケ屋なんかでも。ただ、僕が印象深く覚えているのは、電話での会話です。
津高時代、篠りんと僕は電話でいつも話してました。彼の下宿先の電話回線を独占して、時には毎晩のように。当の二人にしかわからない暗号だらけのようなバカ話をし、互いの恋愛に素直に悩み喜びました……、勉強は決まって後回し。ムダに満ちていたでしょうが、篠りんとの電話は、真剣で楽しいものでした。
篠りんは、誰とでも、何事をも、楽しもうとし、実際、今も楽しんでいます。それは自他に、つまり生きることに誠実であるということです。その名に違わず「誠な」人である篠りん。僕は、そんな彼と友だちであることを、嬉しく誇らしく思うのです。

(写真は卒業アルバムより)
Aさん

なんかさぁ、恋人同士みたいよなぁ。

Bさん

“ハッチ”は“篠りん”に惚れてるよね、たぶん。篠原さんの下宿の電話はずーっと話し中。

Aさん

♪男ごころに 男が惚れてぇ~ 意気が融け合う 赤城山~

Bさん

突然何よ、びっくりするなぁ、もう~!それにしてもお古いわね。

Aさん

♪ダイヤル回して 手を止めた~ I’m just a woman fall in love 💛

Bさん

ちょっとぉ~、それも昭和だし。でも、当時はまだ固定電話の時代よね。

Aさん

ダイヤル式やなくてプッシュホンにはなってたかな。子機とかもあったかも。だけどケータイとかはまだまだだったし、ましてや三太郎も出る幕無かった。

Bさん

伝説の“ショルダーフォン”とかの時代だよね。今から思うと笑ってしまうけど。

Aさん

でもさぁ、確かに篠原さんのCM作品を観てて思うんだけど、何というのかなぁ、決して人を批判したり否定したりしないし、屈託のない明るさがあるよね。八太先生が「生きることに誠実」と言う篠原さんのそうしたキャラというか信条は、やっぱり今のお仕事にもつながっているように感じるよね。

Aさん &Bさん

八太先生、メッセージありがとうございました!

Aさん

それにしても、この卒業アルバム写真、“ハッチ”は分かるとしても、“篠りん”はワカランよなぁ。

~~旅は続く~~ ボート部編へ