茨木政彦さんのプロフィール
1977年 早稲田大学政治経済学部政治学科入学
1982年(一年留年しました笑) 株式会社集英社入社。
週刊少年ジャンプに配属され、2003年に8代目編集長就任。
その後、第三編集部(少年漫画誌グループ)部長、ライツ事業部部長、デジタル事業部部長などを経て2021年現在、集英社専務取締役。
茨木さんの津高こころ旅
(卓球部編)
“NHKこころ旅の火野正平ほどではないですが髪の毛も抜け、それと同様に津高校の思い出もかなり抜け落ちていますが、高校生活で印象に残っていることを頑張って思い出してみます。
やはり高校の一番の思い出の場所といえば、所属していた卓球部の部室でしょうか。今はもうきれいな建物に生まれ変わっていると思いますが、私の在学中にはプールの横にそれは汚い体育会系クラブの部室が並んでいました。部屋には、なぜかドブネズミ色をした雑巾が、たくさん落ちていたのを覚えています(笑)。卓球部の横はサッカー部、その横は軟式野球部、バスケット部、相撲部の部室だったような・・・。もちろんどの部室も負けず劣らず汚かったですよ。学問という文字からはほど遠い肉体系の面々が放課後に集って、バカ話を繰り広げていました。
練習中には、バスケ部から「暗いんでカーテン開けてくれ!」(まぶしくて球が見えないの!)「暑いから窓開けて!」(風で球がぶれちゃうんだよ!)などと文句を言われたりしながら、遅い時は19時ぐらいまで練習をしてました。
茨木さん、卓球部だったんやね。漫画研究会とかやなくて(笑)。
私らの頃って、卓球部て、イメージ的には割と地味だった?
ノーコメント(笑)。でも、近頃はオリンピックでも大活躍だし、試合ももの凄くショーアップされてて、やたら脚光浴びてる。カッコいいよね、卓球。なんか、剣劇を観てるみたいやし。
昔は地味だったとコメントしてるのと同じやん(笑)。
私、石川佳純さんの大ファンです。今でこそ注目されてるけど、言っときますが私はずーっと前からですから。
はい、はい、次行くよ・・・・茨木さんの当時、卓球部の顧問は長谷川先生、確か生物を教わった。
そう、そう、キャラも頭もとても明るい先生でした。
ちょっとぉ~(笑)。昭和55年の津高創立100周年の時には盛大なイベントの準備に大活躍して頂きました。退官後は、同窓会の副会長としてもとてもご尽力頂いたのよ。
そうでした。 さて、旬のカッコイイ卓球部を取材してみよう!
~ 旅は続く ~
茨木さんの「こころ旅」、体育館で練習に励む卓球部に「とうちゃこ」。
キャプテンのGさん(2年生)に伺います。今日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
ここ最近、日本の卓球、結構来てるよねぇ。東京オリンピックでも凄かった。混合ダブルスとか、とうとう中国チームの分厚い壁に風穴あけてくれたしね。
コロナ禍で練習もできない中でしたが、オリンピックの卓球はずっと観てました。クラブの仲間とは電話をしながら観てましたが、すごく盛り上がりましたね。中国、韓国、ドイツなどの強豪国との試合は、観ていてとても参考になりましたし、楽しかったですね。
後藤さんがオリンピックで一番しびれたシーンやショットと言えば?
そうですねぇ、やっぱり水谷・伊藤ペアの準々決勝ドイツ戦での大逆転ですね。最終セット、6-10でマッチポイントをにぎられた絶体絶命のあの状況で、水谷選手はチキータで2連取して押し返した、水谷選手のあの勇気は凄いなと鳥肌がたちました。あそこで安全にレシーブしようとしてたら負けてたと思いますし、その後のデュースの競り合いでも勝ててなかったと思うんです。
ほぉ~。私はというと、決勝で水谷君のハグに伊藤美誠さんがのけぞって逃げかけたシーンかな・・・
聞いてないし。しかし、さすが目の付け所がシャープというか、フラットというか・・・・。
・・・・・・・・
その“チータ”やったっけ、あれって津高の卓球部メンバーでも普通にやってるの?
♪一日一歩、三日で三歩、三歩すすんで二歩さがる・・・・“チータ”は水前寺清子でしょうよ!
????“チキータ”、ですね?
そう、そう、私が言いたいのはそのバナナみたいな打ち方よ!
(たじろぎながら)さ、さ、さすが、仰る通り、あれってバナナの形のようにカーブする球筋だからそう呼ばれるんです・・・・そうですねぇ、津高の卓球部でも取り入れてる選手もいますよ。高校でも全国レベルともなるとチキータは必須の打法ですね。高難度なハイリスクハイリターンの打法です。
ほぉ~、そうなんやね。よ~し、温泉卓球での必勝を期すために練習してみるか。
浴衣をはだけさせて、タオルでねじりハチマキして勝手にやってなさい!
ところで、部員数は今どんな感じでしょうか?練習とかはどんな頻度でやってるのかな?
はい、男子が19名、女子が5名、総勢24名です。練習は月曜日以外は毎日ですね。
B:土日も練習日なの?
土日も練習日なの?
はい、そうです。でも、月に一、二回はオフの日も設定して、勉強やプライベートの時間も作るようにしてます。
練習はもっぱら学校の体育館ですよね?
そうですね。でも、顧問の坂口先生が全国の強豪校とも交流があるので、他県に遠征した練習試合もよくやっています。強豪相手との腕試しはとてもいい経験になってます。
だけど、コロナ禍では、そういう遠征はもちろんのこと、練習自体もままならない不自由な状況が続きましたね。
苦労はしてきましたね。(キッパリと)でも、他の学校も同じなので、ここでどれだけ頑張れるかが大事だと思っています!
サーッ!!!素晴らしい!見習わなアカンね、私らも。不自由なコロナ禍にどれだけ地力をつけておけるかどうか、先手を打っておけるかどうか、それがウイズ・コロナ、アフター・コロナに必ず格差となって現れる、と(メモメモ)。
クラブとしての目標はどの辺に置いてますか?ここ最近の戦績はどんな感じでしょう?
やはりインターハイの全国大会に出場することが一番の目標ですね。男子団体は昨年に続き3位。女子団体は昨年度ベスト8、今年度3位となりました。あともう一息順位をあげて、しっかりと地固めしていきたいです。秋の三重県選手権では女子ダブルスはベスト8、そして男子ダブルスは3位の好成績でした。年末の東海選抜大会(静岡県)への進出も決まりましたので、その先の全国選抜大会への切符を何とか手に入れたいと練習に励んでいます!
ところで、体育館は他のクラブとも共用になると思うのですが、平和は保たれてますか?
もちろんです。特にバドミントン部とは体育館のローテーションが常にセットで練習しているので仲も良いですね。
なるほど、両クラブともに「風」を嫌うのも似てますね。バスケ部から、カーテン開けろだの、窓を開けろだのと迫られ、時に体育館の裏で乱闘になっているとかは?
先輩たち漫画の見すぎですね(笑)。バスケットボール部は比較的優しい人たちが多くて、話しもよくしてますよ。
バスケ部と言えば、主将はセンターでキンクコングみたいにごっついし、パワーフォワードは赤髪の強面で、どいつもこいつも喧嘩っ早くて、強くて、もう、バドミントン部と卓球部が束になってかかってもとてもじゃないけど太刀打ちできない、但し、可愛い女子にだけは弱いんじゃないの?
G:やっぱり漫画の見すぎですね。「スラムダンク」じゃないんですから(笑)
茨木さん、今の津高の体育館は何だか平和です。ちょっとつまらないかも(笑)。
~ 旅は続く その2へ~